法改正の背景を踏まえた組合役員の理解浸透と今後の取組課題を共有
~「2017男女平等推進セミナー」開催~

連合佐賀は6月24日(土)、自治労会館会議室において男女平等参画推進委員会主催のもと、「2017男女平等推進セミナー」を開催しました。
今年のセミナーは、連合2017年度「男女平等月間」(6月)の目的を踏まえ、2016年4月に施行された女性活躍推進法や2017年1月施行の改正育児・介護休業法(2017/10/1一部改正)等に対する役員の理解浸透と労働組合として今後取り組むべく運動を共有することを趣旨に開催し、連合佐賀、地域協議会及び構成組織の役員を対象とし30名に参加いただきました。
開催にあたり主催者を代表し挨拶を行った原口委員長(連合佐賀副会長)は、冒頭、連合の取り組み関し、2004年6月を「男女平等月間」に設定し、今年は4つのテーマを掲げ取り組んでいること、また、連合佐賀の取り組み状況を説明し、今回開催しているセミナーの趣旨について参加者へ伝え、「労働組合の取り組みだけでなく、法改正や働き方改革などの社会の変化に対応しつつ、積極的に経営側男女平等参画推進の必要性を訴えてほしい」との思いを述べ、現在実施している男女平等参画調査への理解・協力を求められました。更に、「男女平等参画の推進は労使では解決できない課題もあることから、連合の目指す「働くことを軸とする安心社会の実現」に向け、来る衆議院議員選挙における佐賀選挙区の2名(1区:原口一博、2区:大串博志)への支援、また地方自治体選挙での連合佐賀推薦候補予定者の必勝、地方から働く者の声を、働く者の代表を議会に送り出しましょう」と、政治活動への理解・協力を求められました。

Study1/「連合『第4次男女平等参画推進計画』の概要と構成組織・地方連合会の役割」
(講師)連合 総合男女平等局 男女平等局 局長 冨高裕子 様
①なぜ男女平等、働き方改革なのか、②私たちを取り巻く環境、③男女平等に関する法改正~女性活躍推進法~、④連合がめざす男女平等参画、の4つのテーマについて、日本の労働情勢等や働き方改革実現会議の概要を踏まえた連合の評価、育児・介護における男性女性の意識や制度取得の現状、また法改正の動向について触れられ、この現状を踏まえ策定された「連合『第4次男女平等参画推進計画』の概要」とこれから構成組織や単組において取り組むべき課題・ポイントを伝え構成組織における好事例を交えアドバイスをいただきました。

Study2/「改正育児・介護休業法等について」
(講師)佐賀労働局 雇用環境・均等室長 原田すず枝 様
前段は佐賀県内の女性労働者を取り巻く現状をデータ的に説明いただき、その後、改正育児・介護休業法(H29.1.1に改正された概要とH29.10.1にスタートする内容)の概要に関し改正された背景や趣旨等について説明いただきました。また、ハラスメントに関する相談状況や働き方改革実現会議における9つのテーマについては全てがダイバーシティの考え(多様な働き方)が基本となっている旨の考えを伝えられました。
〈連合佐賀男女平等参画推進の取り組み〉
連合佐賀における第4次男女平等参画推進計画の概要や取り組みへの理解を求めるとともに、第2ステップとなる数値目標の達成時期(2017年)を踏まえた男女平等参画調査への理解協力、さらに2017~2018年度政策・制度要求に関する実績と考えを伝え、男女平等の課題と政策制度要求の関係について共有しました。
《セミナーで使用した資料》
◆連合『第4次男女平等参画推進計画』の概要と構成組織・地方連合会の役割
◆改正育児・介護休業法等について
◆連合佐賀「第4次男女平等参画推進計画」